水道屋さんの仕事をしたいけど、資格がいるのか?についていきなり結論ですが、見習いや作業員でしたら無資格でも仕事はできます!しかしながら検定試験や資格は存在し、それぞれ昇進や昇給に直接関わりますので、積極的に取得しレベルアップを図ると十分に生活できます。
配管工(作業員)
給水装置工事配管技能者(民間検定)
概要
水道法施行規則第36条第2号により配水管から水道メータまでの給水装置工事については適切な技能を有する者に施行させるべきことが定められています。公益財団法人 給水工事技術復興財団が「給水装置工事配管技能検定会」を実施している民間検定です。
メリット
・給水装置工事配管技能検定会に合格することにより水道法施行規則第36条第2項で定められている「適切な技能を有する者」の一つとして認知されます。
・全国の水道事業者のなかでは、配水管からの分岐工事にあたり給水装置工事配管技能検定合格者が行うことと指名されているところがあります。
配管技能士(国家資格)
概要
水管、排水管、ガス管、空気清浄装置や冷暖房の換気設備など建築物の配管工事を行う技能を認定する国家資格であり、名称独占資格です。名称独占資格とは、資格取得者以外の者にその資格の呼称の利用が法令で禁止されている資格のことです。
技能検定試験では「建築配管作業」と「プラント配管作業」に区分される。 等級には、1級~3級まであり、それぞれ上級 技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられている。厚生労働省が主催し、「都道府県職業能力開発協会」が実施しています。
メリット
・国家資格であるので、ある程度の技術や知識の証明になります。
・就職や登録配管基幹技能者の受験資格が得られ、昇進・昇給の材料になります。
登録配管基幹技能者(民間資格)
概要
空調衛生設備工事において配管工事施工の中核的な役割を担う技能者です。熟達した施工能力はもとより、技術者から提示された施工計画、技術上の指示内容も踏まえ、技術者に適切な施工方法を提案し、効率的な作業方法・作業手順を構成して一般技能者の作業を指揮・統率する。
作業管理能力のある上級職長として責任施工を担い、手戻りがなく生産性の高い、安全で高品質の建設生産を実現する配管技能者の最高資格者として位置付けられています。国土交通省が提唱し、「一般財団法人建設業振興基金」が実施しています。
メリット
・配管技能者の最高資格でありますので、技術や知識ともに信頼されます。
・就職や昇進・昇級に優遇にされます。(年収450万以上?)
実のところ配管工(作業員)は、資格なしでもなれます。
設計・現場管理(監督業)
給水装置工事主任技術者(国家資格)
概要
給水装置工事主任技術者(主任技術者)は給水装置工事事業者が水道事業者から指定を受けるために必須の国家資格です。給水装置工事主任技術者試験は主任技術者として必要な知識と技術・技能について、水道法に基づき厚生労働省が実施する国家資格です。(受験資格は実務経験3年以上)
メリット
・給水装置工事は、水道利用者の公衆衛生向上に欠かせない重要な職務です。給水装置工事主任技術者は、技術的な管理・指導・監督等をおこなう役割を担うことになり、国家資格を取得することにより、全国各都市でその資格を生かした、やりがいのある仕事に就くことができます。
・給水装置工事主任技術者となり、管工事に関し1年以上の実務経験を有すると、一般建設業のうち管工事の専任技術者・主任技術者として従事できます。(起業できます)
・入札時に給水装置工事主任技術者が必須である工事が存在しますので、就職や昇進・昇級に優遇にされます。実際のところ入札できる件数に関わりますので需要が高いです。(年収350万以上)
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管工事施工管理技士(国家資格)
概要
建設業のうち冷暖房設備工事、空調設備工事、給排水・給湯設備工事、ダクト工事、浄化槽工事、ガス配管工事、衛生設備工事などの管工事において、施工計画を作成し、工程管理、品質管理、安全管理等の業務を行う。
建設業法第27条に基づく国家試験である。国土交通省が建設工事に従事する者を対象にして施工技術の向上を図るために技術検定を行い、自らが施工を行う職人の技術を認定するのではなく、設計から実際の施工に至るまでの一連を管理監督する技術者が対象である。資格の性質上、実務経験を有することが不可欠な条件であり、受験資格にも実務経験が求められている。受験申請書に経験年数を記載する欄があり、人事権を持つ者の印も必要である。
建築業法に基づき国土交通省が実施する国家資格です。
メリット
・1級管工事施工管理技士の取得者は、講習により監理技術者になれます。
・1級管工事施工管理技士の取得者は、建築設備士試験(取得後2年の実務経験が必要)の受験資格が得られる
・この資格の保有者は1級・2級とも、社会保険労務士の受験資格が得られる。
・就職や昇進・昇級に優遇にされます。実際のところ入札できる件数に関わりますので需要が高いです。(1級は年収500万以上)
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建築設備士(国家資格)
概要
建築設備士は、建築設備(空調・換気、給排水衛生、電気等)全般に関する知識及び技能を有し、建築士に対して、高度化・複雑化した建築設備の設計・工事監理に関する適切なアドバイスを行える資格です。
建築士は、建築設備に係る設計・工事監理について建築設備士の意見を聴いた場合、建築確認申請書等においてその旨を明らかにしなければなりません。
また、建築士事務所の開設者が建築主から設計等の委託を受けたときに、建築主に交付すべき書面に記載する事項として、業務に従事する建築設備士の氏名が規定されています。
建築業法に基づき国土交通省が実施する国家資格です。
メリット
・一級建築士試験の受験資格については、二級建築士と同様に4年の実務経験により受験資格が与えられる。
・建築設備士として5年以上の実務経験に加えて一級建築士を取得した者は、「設備設計一級建築士」の講習・修了考査を受ける事が可能。講習・修了考査における「建築設備に関する科目・設計製図」が免除。
・建築基準法に基づく建築設備検査員となるための登録建築設備検査員講習の受講資格が付与。
・建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)に基づく適合性判定員となるための登録適合性判定員講習の受講資格が付与。
・国土交通省の測量・建設コンサルタント等業務競争参加資格審査において一級建築士と同等の資格として扱われる(5点)
・この業界において最高難易度資格です。就職や昇進・昇級に優遇にされます。(年収700万以上)
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他にも管工事に関係する資格検定
補足としてサラッと触れさせていただきます。
排水設備工事責任技術者
排水設備工事を行ううえで、一定の条件を満たし知識技能を有すると認められた者。「日本下水道協会」が実施する全国統一の資格認定試験であり、講習と試験で日程が分かれている。
ボイラー技士
労働安全衛生法に基づ く日本の国家資格(免許)の一つで、各級のボイラー技士免許試験に合格し、免許を交付された者をいう。空調・温水ボイラーの操作、点検を業務とする。実技講習と免許試験がある。
消防設備士
消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる国家資格。
まとめ
以上、水道屋さんに関係する資格でした。
最近では、若年労働者が著しく減ってきている業界ですので、資格を持っている若者は大変重宝されます。まずは手ぶらで見習いから作業員をしつつ、資格取得を狙っていきレベルアップしていけば、安定した収入が得られる業界ですので、興味を持っていただけたら幸いです。
次回もよろしくお願いいたします!