給水立面図(アイソメ図)ってどうやって書いたらええん?
といった初心者の方向けに具体的な図面をもとに給水立面図(アイソメ図)の作図方法について解説して行こうと思います。
この記事を書く人の自己紹介
ろしお:本名は辻紘司(つじひろし)
実務経験17年(現役)
京都の水道屋でマンション・テナントビルをはじめとする中高層ビル、福祉施設、保育園など施設の上下水道申請業務一式を担当しています。
ピーク時は年間100件の物件を取り扱っていました。
いち会社員ですが、ブログ・Youtubeの情報発信活動、ココナラでの文書作成など様々な活動を行っております。
保有資格
- 1級管工事施工管理技士
- 給水装置工事主任技術者
- 排水設備工事責任技術者
- 基本情報技術者試験
給水立面図(アイソメ図)を作図する手順
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1給水平面図を書く
今回は、建築図を工務店さんや建築屋さんから支給されている前提でお話しします。
よほどの伝統的な工務店以外は設計屋さんがいらっしゃるかと思いますので、ダメ元で手に入るか聞いてみてください
そのときは自分の持っているCADソフトに対応しているデータ形式(jww,dwg,dxfなど)かも確認が必要です。
普通は大体の汎用CADに変換できるようになっているもんですから
建築が使ってられるCADが違うデータ形式であっても希望のデータ形式に変換できないか交渉してみると良いです。
建築図がないと建築図から作成するという無駄なことをしないといけなくなります。
頑張って入手してください。
少し脱線いたしましたが本題に入ります。
下記のような順番で書くと抜けが少なくなると僕は思います(個人的な意見ですのでご自由にどうぞ)
参考
- 本管から水道メーター
- 給水主管から立上り管
- その他の枝管、給水栓
本管から水道メーター
本管口径、管種、そして引込み管種と口径、メーターボックスを作図します。
このときメーターボックスを基準点からの距離(オフセット)を入力します。
例えばA点から北へ1.0m、西へ0.8mなど
必要に応じて道路幅と本管の寄り幅、深さも入力します(道路工事がない場合は不要のことあり)
給水主管から立上り管
メーターボックス以降の配管を作図します。
給水主管、横引き管、分岐していく管、上階への立上り管などそれぞれ管種・口径を入力します。
道中にバルブ等がある場合も作図していきます。
その他の枝管、給水栓
さらに分岐していく配管や口径が小さくなるところからの配管を作図します。
それぞれの配管の末端に給水栓、ボールタップ、特殊器具などの給水栓器具を作図します。
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2給水立面図(アイソメ図)を作図する
設備用(申請対応)のCADが導入されている方はその立面図立ち上げ機能をご利用ください。
そんな便利なものがない方向けは以下の手順を参考にしてみてください
参考
- とりあえず投射された形を作る
- 交差部は開口する
- 管種・口径を入力する
とりあえず投射された形を作る
どんなものかというと、立上りと立下り管は見たまんま90°の角度で上か下に作図します
東西に関しては180°の角度で右か左かで作図します
南北だけ特殊で地域によって、30°、45°、135°、150°の方向に向けて作図します