普段から失敗ばかりして自信がなくなる。そんな自分にうんざりする。
ことわざでは「失敗は成功のもと」なんていうが、失敗を重ねて反省し努力しているにもかかわらず、成功するイメージが沸かない。
失敗をうまく生かすことで実のある失敗にしていきたい。と思っている方が多いと思います。
失敗する自分を許せる力(失敗許容力)を身につけるきっかけになるような要素を考察していきたいと思います。
自分の失敗を許容できるようになることで間接的に自己肯定感も増し、新しいことに挑戦できるようになれたら人生がもう少し楽しくなるかも?
失敗への対処方法
失敗への対処方法(自分自身へのフォローアップ)はポジティブ心理学であるPTGを利用する方法とその失敗を分析する方法があります。
PTG(心的外傷後成長)を利用
ノースカロライナ大学シャーロット校心理学部教授のリチャード・テデスキ教授による研究
成功者の多くは初めから逆境に強かったわけではなく、逆境を乗り越え、レジリエンスを高めたから強くなっているという事実があります。
あえてPTGになるように逆境で乗り越えた先に成長する、逆境を乗り越えたから強くなると自分の思考に刷り込むことで成長していき、更に挑戦できる状況を自分で作ると良いでしょう。
過去に逆境に強くなる方法について記事にしています
失敗の種類にあわせて対応
失敗には以下の3つの種類があります。自分がしてしまった失敗についてどのような失敗かを冷静に自己分析することで客観的な視点を持つことができるため、失敗から立ち直りやすくなります。
予防できる失敗
あらかじめ予測して対策しておくことが出来る失敗。2重チェックで防げるようなケアレスミス。
避けられない失敗
通常予測できないようなこと。不可抗力で起こることが多いのでどうしようもない。可能な限り損害を少なくするようにする。避けられない失敗からは何かを学ぶ姿勢を持つ。
納期が迫ってるので、書き方を細かく教えてもらえないでしょうか
知的な失敗
新しいことにチャレンジしたことによる失敗。学びが多く最も理想的な失敗だが、心理的ハードルが高い。しかし、小さく始めることでハードルを下げることが出来る。
数日後・・・
トーク?編集かな?それともそもそも需要がなかった?調べてみよ
ネガティビティバイアスへの理解
私たちは日常的にネガティビティバイアスにかかっているということを理解しておかなければなりません。自分の過去のトラウマ(というほどでもなくても辛かったこと)を過大評価しがちです。
しかしこれはリスク管理としては多少仕方がないことですので、まずはこういうのがあるということだけでも理解しておくと良いと思います。
過去にバイアスをなくす方法について記事にしています
自信を妨げる不安
失敗に対する不安にも3種類あります。不安が自信を持つことを妨げています。なぜ自分はこんなにも失敗が怖いのか。その理由を知ることで、失敗に向き合い自信を取り戻すきっかけになります。
失敗に対する不安
そのままの意味ですが、失敗そのものを悪いことや失敗することで自分の価値が減るように感じがして挑戦できない。
ノーミスでないと(自分がダメになりそうで)ダメなんだ・・・
将来に対する不安
新しいことに挑戦することよりも、当たり障りなく安定した生活を送るほうが良いと考えてしまう。不安をごまかすことで先延ばしし、今のままで良いと考えてしまう。
でも、もう少し実力をつけてからでも良いだろう。(失敗したら降格されるかもしれない)
他者評価に対する不安
人の目や評価を気にしてしまう。承認欲求を満たすことで自分の居場所を実感しているので、他者評価が下がる可能性があることはしたくないと考えてしまう。
ただ一般的には怪しい仕事だからやめておこう。(悪く思われたくはない)
ネガティビティバイアスへの対処
ネガティビティバイアスへの対処は自己成長を促す方法とネガティビティバイアス自体を減らしていく方法があります。
自己成長を促す方法
ネガティブ体験の何倍も挑戦する
ネガティブはポジティブの7倍も力があると言われているので、それを上回る勢いで挑戦回数を重ねていき、成功体験を重ねることで逆境に強くする。
自己肯定感、失敗許容力、自己効力感がある程度上がってきた人向けのややスパルタな方法になります。
やったことがないことに挑戦し、全力で楽しむ
まずは趣味から始めると良いかもしれません。初挑戦のものを全力で楽しんでみると良いかもしれません。
少しずつ成長していく過程で充足感も得られるので幸福感も増します。
成功体験を積み上げる
挑戦し続けているうちに単に成果を上げることを積み上げるだけではなく、常に自分はチャレンジができる人間なんだという自信を持つことができれば、いつのまにか成功体験できていると感じられるようになります。
ネガティビティバイアスを減らす方法
良いことがあったら何回もリハーサルする
ネガティブなことよりもポジティブに注目するために日常のちょっとした良いことでも繰り返し思い返すことでポジティブな気持ちに傾けやすくなる。
自分の伸ばしたい強みを使って成果を得た体験を大切にする
例えば集中力があるのが自分の強みでそれを伸ばしたいと思っているのであれば、集中力を使う仕事でほぼミスもなく余裕を持って納期に間に合わせることができたという成果を出した体験があれば自信につながり、その自信が次のステップへの成長促進剤になります。
自分の味方でいること。自分の成長のために何をしたか
常に自分の味方でいることで他者評価の中で生きる必要がなくなります。またネガティブなことがあっても、そこで自分は成長するために何をしたかを考えることで、自分の取った行動を前向きにとらえられます。
日々の生活に健康的な喜びを取り入れる
例えば朝のジョギングといった習慣があることで、毎日を健康的に過ごせていると実感できていると充実した日々を過ごせるでしょう。身体の健康と精神状態はリンクしておりますので、体が健康ってだけでも幸福に対する感度があがります。
仲間との楽しい時間を過ごす
人間は他人と結びつくことでポジティブな気持ちになれる社会性を大事にしている生き物です。一人で何かをすることが好きな人はいますが、孤独でありたい人は居ません。
ネガティブな気持ちでも本当に信頼できる仲間と楽しい時間を過ごすことで、緩和することができます。
楽観思考の人にならう
楽観思考の人はくよくよ失敗を引きずりません。次のような特徴を持っています。
成功内的・失敗複雑or外的
挑戦して成功できたのは自分の努力や戦略のおかげと考えます。日本人は謙遜が美徳とされていますが、謙遜した言葉を使うと少なからず自己評価を下げる力が働きますのであまりおススメしません。
又、失敗は複雑な要因があったり、想定外の出来事のような外的な要素が大きいと考えます。
良い出来事持続的、悪い出来事一時的
良い出来事は持続すると考えます。
悪い出来事はずっと続くものじゃない、一過性のものであると考えます。
SOS(そう思ったらそう)の法則とは違いますが、楽観思考ではない人はこのまま悪い出来事がずっと続くんじゃないかと思うと、良い出来事があったとしても、良い出来事への感度が下がり、悪い出来事ばかりだと勘違いしてしまいます。
成功は拡大解釈、失敗は限定解釈
成功は拡大解釈で都合よく考えます。例えば「インスタグラムでかなりの集客が見込めたから、さらにYoutubeで宣伝したら、きっと新しい客層にアプローチでき、さらには収益化できる」というようにエスカレートしていくように考えます。
失敗は限定解釈でさらに都合よく考えます。例えば「この商品が売れなかったのは、この店の客層とマッチングしていないからだ。商品が悪いわけではない。この商圏の客層が60代以上だから商品の対象年齢が合わないだけなのだ」のように
脱線して申し訳ありませんが、拡大解釈も限定解釈もどちらも細かく言語化しないと表現が難しいですね。
楽観思考の人は自分の言葉を表現することに長けているのかもしれません。悲観的な人ほど自分がどう考えているか整理できずわからないだけなのかもしれません。
内なる言葉の言語化にはこちらの本がおススメです
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失敗は終わりじゃない
今回は失敗を許せる力を身につける方法について考察しましたが、世の中は相変わらず失敗に対して不寛容です。
失敗したことで責められることもありますが、そこを重視してしまうと自分と向き合うことができなくなります。
失敗しても終わりじゃありません!まずは自分で自分の失敗を許してみませんか?失敗と向き合って失敗許容力を身につけましょう。
箕輪厚介氏は「死ぬこと以外かすり傷」という本を出してられますが、かすり傷じゃなくても死にはしないので直ります。
失敗するからこそ見出せる未来、一緒に探しましょう!(ブログとYoutubeは35歳の私の挑戦です)
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