「俺、定時に帰ります」残業をしないマインドを身につける思考法
働き方改革が本格的に施行されていても実際のところ、定時に帰るのは会社の雰囲気などなかなか難しいと感じるところではあります。
難しいと思いつつも「家族との時間を大事にしたい」「自分の時間を充実させたい」と考えられている方は多いんじゃないでしょうか?
私自身も2年前までは残業が続き、残業代だけで7万円稼いだこともあります。しかし、後になって心身の悪影響をもたらし、思い悩むこともありました。
そんな私が残業なしを2年間継続したマインドを見につける思考法を公開します。
残業思考をなくそう
結論ですが、残業をしたくなる思考は癖のようなものなので、無くしていく必要があります。
なぜなら、悲しいことに既に残業することが習慣化しているからです。習慣化されたものは非常にやっかいで簡単にはやめられません。
もちろん、事実として人員が不足している、仕事量が多い、社風の問題などの原因があることで残業がやむ得ないというのはあります。
しかしながら、一番は自分の問題だったりします。
自分の問題と言われたらどうでしょう?腑に落ちない方もいらっしゃるかもしれませんね。
往々としてこういう状態は、上司や会社の責任にしたくなります。実際に会社自体が残業をする癖を作っています。
上司のマネジメントが悪い、それを野放しにしている経営者が悪い。決して間違えはありません。
私も他責にしていましたが、現状が良くなることは決してありませんでした。
そこで、心掛けた具体的な方法は下記になります。
参考
- 残業するのが普通とは思わない
- 残業しないと仕事が終わらないと思わない
- 残業したら成果が上がるわけではない
- 残業することで評価が上がるわけではない
- 残業しても生活は豊かにならない
- 残業したら体調を崩しやすい
- 雰囲気で帰れないなら雰囲気は気にしない
以上のことを習慣化するまで自分に言い聞かせていました。
残業するのが普通とは思わない
こう思ってたら、だいぶ刷り込まれているか慢性化しています。「業界的にどうしようもないから~」になってませんか?
残業しなくても仕事を出来る工夫がされていない職場に多いです。
「残業しなくてもできるはずだ」と考えるように心がけましょう。そう思ってたら考えられる切り口が増えますので、効率化が可能になるはずです。
残業しないと仕事が終わらないと思わない
これも錯覚です。ただ、ずっと仕事があるような気がするのも事実。「一年中忙しすぎて、人手も足りないしー」ってなっていますよね
しかしながら、どの仕事にも波があると思います。その波を予測した上で、繁忙期の仕事が楽になるようなシステムを導入すること、事務処理効率化ができるファイルを作る、根本の求人を募集するなど対策は山のようにあります。
予算がないなら、色々な業界の人に聞いてみるのもありだと思います。閑散期しかできませんがセミナーや交流会で意見を交換するのもありかもしれません。
残業したら成果が上がるわけではない
これは悲しい現実です。確かに利益率の良い仕事の場合は残業すればするほど、一時的に成果は上がるかもしれません。
しかしながら、気が付いたらその社員の身体はボロボロ、精神は鬱状態なんてことになりかねない。精神状態は肉体疲労にも関係しており、その逆も然り。
限界がきて休むことになれば、その分の損失は計り知れないでしょう。あなたの存在は大きいということを忘れてはなりません。
度重なる残業による心身の不調で仕事の質が下がれば、成果が上がりにくいのは火を見るより明らかですね。
残業することで評価が上がるわけではない
一昔前なら、残業は出世に響くくらい評価されました。まだまだ風潮は残りつつも今では、ただの仕事の遅い人になりさがっています。(手に職系は別)
なぜなら、それだけ世の中のテクノロジーは進化してきています。
連絡手段一つでも、黒電話 → ポケベル → 携帯電話 → スマホ という進化が起きてます。
なのに以前と変わらない勤務時間っておかしいですよね。
集中力散漫でダラダラと仕事をすることで残業が多くなることもあります。そういった姿勢は得てして不快に見えるものです。
先ほどの”成果”と同じように徐々に仕事の質が下がり、残業代だけではなく電気代なども無駄になるため、経営者からの評価は厳しいと考えるべきです。
残業しても生活は豊かにならない
残業代だけで7万も追加で稼いだ人間が何を言うか!って怒られそうですが。
ぶっちゃけたところ総支給で7万増えても、税金で5万くらいになります。苦労の割りに割が合わないと思います。
何より、「家族との時間」「自分の時間」という「時間」が足りないのです。人は「時間」が足りないと幸せと感じにくくなると思いますので、豊かにならないと私は思います。
しかし、人によってはその今の仕事に「誇り」と「やりがい」をもっている方は別格です。そういう方は豊かさや幸せを享受されていると感じます。
この項目は、条件や個人差よって変わるところでもありますよね。
残業したら体調を崩しやすい
めちゃめちゃ当たり前なので、逆に話し出すのが恥ずかしい項目でもあります。
一応、統計に基づいた労働基準法による労働時間がありますので、超過し続けていては、いつかは体調を崩す、もしくは過労の原因になります。
残業せずに運動習慣があれば体調は崩さないかもしれません。睡眠時間が確保できていたら体調は万全だったかもしれません。
とにかく自分をメンテナンスする時間が取れないのは避けるべき項目ですね。
雰囲気で帰れないなら雰囲気は気にしない
これはある意味会社に対する挑戦状のような行動になります。しかし強行するべきだと私は思います。
なぜなら、会社自体に癖がありますので社員が行動で示さないと変わらないからです。
とにかく一週間ほど、定時帰りに挑戦してみましょう。何度が行動に移していると同じように早く帰りたい仲間がでてくるはずです。
そうなればこっちのもの。仲間と定時で帰りだすと周りが合わせてくるようになります。
気にしないほうが得なのです。
残業しないことを実践
残業癖を治そうと動きだすと嫌味を言われることも多かったですが、私の場合はこのように話していました。
といった具合に、そうしている2年間で自然と周りの雰囲気も定時帰りの風潮に変わりつつあります。
ココで大事なのは、先に会社や他人を変えようとしないこと。まず大事なのは他人は他人の意思でのみしか変われないということ。
例えば、嫁や子供に「タバコやめて欲しい」といっても絶対にやめない人が、孫に「おじいちゃん臭い!」と言われただけで、「タバコやめる!」と決意するのと同じ。
本人が変わろうとしないと変わらないのが人間なのだと理解すると楽になります。
さらに実績が積みあがってない場合は敵を増やすことになります。ここら辺が会社員の痛いところですが、成果を挙げていないと机上の空論になってしまいます。
なんとしてでも成果を上げるか、成長を見せるか、妙案を提示できるようになるか、とにかく認めてもらえる人材になりましょう。
とはいえ、法律上の労働者の権利を主張するのはおかしいことじゃありません。どうしようもないときは各所労働基準監督署に相談しましょう。
おわりに
今回の「俺、定時に帰ります」残業をしないマインドを身につける思考法は、自分の残業思考をなくすこと、残業をしないことを実践するということでした。
最終的には「定時に帰ります」と言わずに定時帰宅が当たり前の世の中になることで、皆さんの幸せに繋がればと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。